コロナウィルスの治療薬として期待されていたばかりか、一部では予防効果があるかも、との憶測が出ていた「イベルメクチン」だが、残念ながら今のところはまだポジティブな情報が出てきていない。
特に欧米で問題になっているのは、家畜用の「イベルメクチン」をSNSの噂に流されて服用し、医者に運び込まれる例が多発しているとのこと。
それも一部地域では本来のコロナ患者の治療に支障が出るほどになっているそうだ。
では、何故彼らは家畜用を使っているのか?
そもそも「イベルメクチン」は抗寄生虫薬であるので、寄生虫に関わる疾患が殆ど無い先進国では、人用の「イベルメクチン」は販売数が少なく手に入らない。
そこで家畜用を入手して服用してしまい、健康被害になっているというのだ。
いま日本で「イベルメクチン」と同等として入ってきている「イベルスマート」等の薬は本当に人用として製造されているモノなのかどうか?確認が必要だろう。
なぜなら、アメリカなどでも人用が手に入らず家畜用が使われているというのに、人用が、それも個人輸入で日本に入ってきている可能性はあまり高くはないと見るのが妥当だからだ。
そもそも天下のFDAが警告を発している薬を、何も症状がないのに飲んでしまう、という神経が異常だ。
FDAはこれまでも重ねて注意喚起しており、2021.09.03にも以下の記事を掲載している。
ロイターも”ファクトチェック”の結果として以下の記事を載せている。
どちらもかなり否定的だ。
これらの記事では、副作用のいくつかの深刻な例が挙げられている。
・ワルファリンのような抗凝血剤を服用している場合の副作用
・皮膚の発疹
・吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
・顔面または四肢の腫れ
・めまい、発作、混乱
・突然の血圧低下
・入院を必要とする可能性のある重度の皮膚発疹
・肝障害
特に肝障害は、どの記事でも特筆的に挙げているようだ。
ワクチンさえ接種しておけば、重症化も死んでしまうこともないのだから、わざわざ危ない薬品を服用するのは、ワクチンを上回るリスクを背負うことになる。
気をつけてくれ!